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2006年 05月 29日 ( 1 )

歴史・文化で地域おこしを!(漫画・大河ドラマ編)

       <攻めの漫画文化活動の記録:by・SK企画>

【第10回配本】

■ドキュメンタリー『それは新荘川からはじまった・・・』
  副題:追手筋の「日曜市軒先まんがギャラリー」が生れるまで

◆高知新聞学芸部への働きかけ

a0051612_192541.gif さて、なかなか素晴らしいアイデアは浮かんだものの、日曜市の店舗数はなんと約600店もある。一口に軒先に飾るといっても、どんな絵をどんな形でやるか、また経費はどうするかから始まって、どう道筋をつけていったらよいか途方にくれるところであったが、高知市駐在地域支援企画員に相談したところ、所管の高知市商工労政総務課の街路市係を紹介してもらうことが出来た。そしてこの軒先に漫画をぶら下げて観光資源化するという試みに基本的な賛同を得ることが出来たのである。心強いパ-トナ-が見つかった。

 また、提供する側としての大きな課題は、かなりの作品数の確保手法であった。そこで市川さんがまず思いついたのが、常連投稿先の高新まんが道場の応募作品であった。特に入選した作品の影に隠れている多くの落選作品に何とか陽を当てれないか、かなりのレベルの作品がきっと埋もれているはずと考えた。まずは道場主であるくさか里樹先生に相談しようとチャンスを待った。そしてそのチャンスは意外と早く訪れた。

 「競輪野郎」などで売り出し中の多忙なくさか先生が、「かるぽ-と」横山隆一漫画記念館で、自作品の発表会もかねて交流会を開催する機会が10月初めにあったのである。市川さんはその会場に駆けつけ、自らの漫画を通じた社会活動、理念をとうとうと述べたあと、この軒先を使った漫画展構想に触れ、くさか先生の協力を仰いだ。そして、ちょうどそこに高知新聞学芸部のT記者が同席していて、先生がつないでくれたのである。

a0051612_19254644.jpg 軒先まんがギャラリ-の基本構想を話し、作品提供を申し出ると、T記者は「あーいいですよ」と、応募作品貸し出しをあっさりと了承してくれた。そして、市川さんの描く漫画の画風は、日曜市の雰囲気に向いていますねとまで好意的な評価もしてくれた。えらく簡単に了解をもらえたことにちょっぴり拍子抜けしながらも、一つ関門を突破する見込みが立ち、さらに自らの漫画にそれなりの評価をしてもらったと、喜び勇んで帰路についた市川さんであった。
【写真】市川さん

 ところが、その数日後、細部を詰めようと高知市の街路市係とともに高知新聞学芸部を訪問し、T記者と話すなか、貸し出しにはなんと1枚400円の経費が掛かることが新たに判明。段ボ-ル箱に詰められ、放置されたままという過去の落選作品も只では借り出せないことが改めてわかって唸った。

 これは高知県の漫画文化全体を高めることになる、主催している高新まんが道場の応募者の裾野を広げる効果もあるはずと説得を試み、協力を要請して、それでは上司に相談してみますとまでなった。しかし結局これは再三の督促にも係らず音沙汰なしに終り、このル-トでの作品確保は諦めざるを得なかった。最初の感触とのあまりの違いに市川さんの落胆は深かった。

 しかし、ここでめげないところがさすがに元零戦パイロットの生き残りである。次なる案として、高新まんが道場の投稿者達への直接呼び掛けを思いついた。展示会へ来てくれていた高知漫画集団、くじらの会、フリ-の漫画家達から手始めに電話と手紙作戦が開始された。ここでネックになったのが個人情報保護法である。

 フリ-の投稿者などの住所、電話番号問い合わせに高知新聞社は当然応じてくれなかった。ペンネ-ムでの投稿者はもともと連絡のしようもないが、大字単位でえいやと出した郵便物があて先不明で帰ってきたのも1つや2つではなかった。個人の力ではなかなか新聞社を動かすことは難しい、何だかの組織団体が必要とあらためて考えた。ここにアマチュア漫画家達の組織化の芽が市川さんの頭に浮かび始めたのである。
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【漫画】日曜市(カッパ来店) 田所のりあき

*第11回配本は『市川さんの日曜市モニタ-活動』についてを予定。

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■ドキュメンタリー『それは新荘川からはじまった・・・』
           <片岡正法:元県地域支援企画員>

 ◆第1回配本から、今回まで
  
by shizen100s | 2006-05-29 19:26 | 漫画・大河ドラマ編