<   2006年 05月 ( 8 )   > この月の画像一覧

森づくりプロジェクト(いの町本川地区長沢)

■『未来の森』で間伐材集積・搬出体験

a0051612_875468.jpg いの町本川の「未来の森」で、森づくりプロジェクトが始まっています。17年度に、工程(プログラム)の第1弾『つける』(自然にやさしい大正町の「近自然作業道」の敷設・林内に1km)が完成しました。また、併行して第2弾『伐る』(5haの間伐を実施)も、多くの森林ボランティアの参加により実施しました。

a0051612_88887.jpg 18年度は、プロジェクトの工程第3弾として、『出す』(林内作業車、及び軽架線を使用しての間伐材の集積・搬出作業)を、まず「未来の森」で行ないます。この工程は、NEDOによる「バイオマスエネルギー地域システム化実験事業」のうち、NPO土佐の森・救援隊に仁淀川町を通じて委託された「林地残材等の小規模集積・搬出システムの実証プラン」の一環として行なうものです。

【写真】小規模集積・搬出の指導をする山中講師(合路製作所)

           (情報提供:バーチャル[こうち自然村] )

◆間伐材の集積・搬出体験

・日  時   : 9月16日
           9時いの町本川総合支所(旧本川村役場)前集合
・場  所   : いの町本川地区長沢「未来の森」 
・参加対象者  : どなたでも。
・参 加 料  : 無料(昼飯は持参してください。)
・参加申込先  : 携帯 090-8973-5752(中嶋)まで
・主  催   : NPO土佐の森・救援隊

NEDOの木質バイオマスガス化発電システム

◆『未来の森づくりプロジェクト』の詳細は、「ブログ:四万十通信」に掲載しています。
 
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by shizen100s | 2006-05-31 07:58 | 森づくりプロジェクト

歴史・文化で地域おこしを!(漫画・大河ドラマ編)

       <攻めの漫画文化活動の記録:by・SK企画>

【第10回配本】

■ドキュメンタリー『それは新荘川からはじまった・・・』
  副題:追手筋の「日曜市軒先まんがギャラリー」が生れるまで

◆高知新聞学芸部への働きかけ

a0051612_192541.gif さて、なかなか素晴らしいアイデアは浮かんだものの、日曜市の店舗数はなんと約600店もある。一口に軒先に飾るといっても、どんな絵をどんな形でやるか、また経費はどうするかから始まって、どう道筋をつけていったらよいか途方にくれるところであったが、高知市駐在地域支援企画員に相談したところ、所管の高知市商工労政総務課の街路市係を紹介してもらうことが出来た。そしてこの軒先に漫画をぶら下げて観光資源化するという試みに基本的な賛同を得ることが出来たのである。心強いパ-トナ-が見つかった。

 また、提供する側としての大きな課題は、かなりの作品数の確保手法であった。そこで市川さんがまず思いついたのが、常連投稿先の高新まんが道場の応募作品であった。特に入選した作品の影に隠れている多くの落選作品に何とか陽を当てれないか、かなりのレベルの作品がきっと埋もれているはずと考えた。まずは道場主であるくさか里樹先生に相談しようとチャンスを待った。そしてそのチャンスは意外と早く訪れた。

 「競輪野郎」などで売り出し中の多忙なくさか先生が、「かるぽ-と」横山隆一漫画記念館で、自作品の発表会もかねて交流会を開催する機会が10月初めにあったのである。市川さんはその会場に駆けつけ、自らの漫画を通じた社会活動、理念をとうとうと述べたあと、この軒先を使った漫画展構想に触れ、くさか先生の協力を仰いだ。そして、ちょうどそこに高知新聞学芸部のT記者が同席していて、先生がつないでくれたのである。

a0051612_19254644.jpg 軒先まんがギャラリ-の基本構想を話し、作品提供を申し出ると、T記者は「あーいいですよ」と、応募作品貸し出しをあっさりと了承してくれた。そして、市川さんの描く漫画の画風は、日曜市の雰囲気に向いていますねとまで好意的な評価もしてくれた。えらく簡単に了解をもらえたことにちょっぴり拍子抜けしながらも、一つ関門を突破する見込みが立ち、さらに自らの漫画にそれなりの評価をしてもらったと、喜び勇んで帰路についた市川さんであった。
【写真】市川さん

 ところが、その数日後、細部を詰めようと高知市の街路市係とともに高知新聞学芸部を訪問し、T記者と話すなか、貸し出しにはなんと1枚400円の経費が掛かることが新たに判明。段ボ-ル箱に詰められ、放置されたままという過去の落選作品も只では借り出せないことが改めてわかって唸った。

 これは高知県の漫画文化全体を高めることになる、主催している高新まんが道場の応募者の裾野を広げる効果もあるはずと説得を試み、協力を要請して、それでは上司に相談してみますとまでなった。しかし結局これは再三の督促にも係らず音沙汰なしに終り、このル-トでの作品確保は諦めざるを得なかった。最初の感触とのあまりの違いに市川さんの落胆は深かった。

 しかし、ここでめげないところがさすがに元零戦パイロットの生き残りである。次なる案として、高新まんが道場の投稿者達への直接呼び掛けを思いついた。展示会へ来てくれていた高知漫画集団、くじらの会、フリ-の漫画家達から手始めに電話と手紙作戦が開始された。ここでネックになったのが個人情報保護法である。

 フリ-の投稿者などの住所、電話番号問い合わせに高知新聞社は当然応じてくれなかった。ペンネ-ムでの投稿者はもともと連絡のしようもないが、大字単位でえいやと出した郵便物があて先不明で帰ってきたのも1つや2つではなかった。個人の力ではなかなか新聞社を動かすことは難しい、何だかの組織団体が必要とあらためて考えた。ここにアマチュア漫画家達の組織化の芽が市川さんの頭に浮かび始めたのである。
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【漫画】日曜市(カッパ来店) 田所のりあき

*第11回配本は『市川さんの日曜市モニタ-活動』についてを予定。

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■ドキュメンタリー『それは新荘川からはじまった・・・』
           <片岡正法:元県地域支援企画員>

 ◆第1回配本から、今回まで
  
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by shizen100s | 2006-05-29 19:26 | 漫画・大河ドラマ編

いの町成山(棚田再生プロジェクト)

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 いの町神谷地区成山では、棚田保全を中心に、地域づくり活動を行っています。天候に振りまわされた「田焼き」も一段落しました。今後は田植えに向けて準備したいと思います。苗もそこそこ成長してきております。

     【写真】苗の状況
◆田焼きや苗の具合はブログをご覧ください。
ブログ:里山’s Bar ~おおのたまらん!土佐の山・里~

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■田起こし

・日時:平成18年5月28日(日)及び6月4日(日)
・場所:いの町成山

■田植え&麦の稲木掛け

・日時:平成18年6月10日(土)及び6月11日(日)
・場所:いの町成山

◆参加費・・ 無料(昼食は持参)
◆持ち物・・ タオル、軍手、田靴、くわなど、
◆その他・・ 少雨決行
◆主 催・・ (申し込み・連絡先)   わしの里元気村  

 世話人   : 谷博昭  088-892-3830
 地元ガイド : 尾崎誠一 088-843-3911
 棚田保全 : 中嶋健造 090-8973-5752

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[勝手にトラックバック]    <里山’s Bar> 

論壇:草木を燃やす (中嶋健造氏)
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■灰は再生、循環の象徴

「ここ掘れワンワン」のポチの遺骸を埋めたところから生えてきた木。その木でつくった臼が燃やされてしまった灰。しかしその灰を枯れ木にまいたら花が咲いた・・・。民話「はなさかじいさん」は、生命の究極の終わりである灰が、新しい生命を生み出す様を描いています。灰にこのような意味を持たせた民話は少なくないようです。

 たとえば火の鳥・フェニックス。不死鳥とも呼ばれますが、永遠に死なないのではなく、数百年に一度、香木を積み重ねて火をつけ、その中に飛び込んで焼死します。しかしその灰の中から幼鳥となって現れる・・・。「灰かぶり姫」で知られるシンデレラも、どん底から幸せへの転換の物語ですね。

 作物が(強酸性で)育たない山の土も、焼畑で灰に覆われるとアルカリ作用で作物が育ちます。畑に灰をまくと作物がよく育つ。究極のミネラル、「再生」のシンボルが「灰」なのです・・・[more

灰の効用
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by shizen100s | 2006-05-26 07:03 | 棚田再生プロジェクト

歴史・文化で地域おこしを! (漫画・大河ドラマ編)

       <攻めの漫画文化活動の記録:by・SK企画>

【第9回配本】

■ドキュメンタリー『それは新荘川からはじまった・・・』
  副題:追手筋の「日曜市軒先まんがギャラリー」が生れるまで

◆隣接日曜市軒先での展示案の急浮上

a0051612_1995125.jpg 高知新聞に当催しが掲載されたこともあり、漫画愛好者らの知るところとなって、県下でも著名なアマチュア漫画家達が次々と会場に足を運んでくださった。

 それらの人々との交流で、すぐに出ててくるのが漫画自作品の発表の場が少ないという嘆きにも似た声であった。そこで今後このふれあいギャラリ-を定期的に使わしてもらう案がまず出て、支配人と交渉して、まずまずの反応が得られた。次に隣接の日曜市の軒先に飾る案が、数人の漫画好きの人と話しているうちに市川さんの頭に閃いたのである。

 日曜日には多くの県外客が訪れるという絶好の地の利がある。当然、商業振興につながり、そして、ひろめ市場とリンクさせれば面白い展開になる・・・これこそ市川さんが中心となって発案した「日曜市軒先まんがギャラリ-」の原点である。

 時は平成17年の夏、お盆過ぎのことであった。しかし、この企画の実現には多くの障害が横たわっていたのである。

*第10回配本は『高知新聞学芸部への働きかけ』についてを予定。

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■ドキュメンタリー『それは新荘川からはじまった・・・』
           <片岡正法:元県地域支援企画員>

 ◆第1回配本から、今回まで
  
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by shizen100s | 2006-05-22 19:06 | 漫画・大河ドラマ編

森づくりプロジェクト

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【写真】高知市長との懇談会(18.5.1<高知市役所>)

■こうち市民の森・プロジェクト(高知市鏡雪光山)

 「森づくりプロジェクト」は、現在いの町本川の「未来の森」で、NPO土佐の森・救援隊(高知県登録第7号)がすすめている「県民・市民による森の再生運動」ですが、その高知市版として、5月1日の岡崎高知市長との懇談会で話題になった「こうち市民の森・プロジェクト」が企画されています。

 いづれのプロジェクトも、健全で、植生豊な森づくりを、地元の方々、森林ボランティアなど市民の手によって行い、また、資源としての森林・木材を徹底的に利活用することにより地球環境の改善を図るとともに、都市部と山村の交流(森林ツーリズム)を推進し、地域づくり、地域おこしに繋げよう、という取り組みです。

「こうち市民の森・プロジェクト」懇談会
 
未来の森づくりプロジェクト(いの町本川)
 
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[ひとくちメモ]

■雪光山

a0051612_6591546.jpg 高知市鏡(旧鏡村)の雪光山には、面積が180haという広大な高知市有林があります。こうち森林救援隊(高知県登録第17号)では、「こうち市民の森・プロジェクト」を、この「雪光山」ですすめることを検討しています。(現在、この山の一部では、四国銀行の森林ボランティア組織「四銀森林サークル」(高知県登録第2号)が、間伐等の森林整備をすすめています。)

 森林環境税の「生き活きこうちの森づくり推進事業」の導入も検討しているようです。この事業を導入するには、6月30日までに事業実施計画書を提出する必要がありますが、それに先立って、大型連休中の5月5日に、こうち森林救援隊の幹部(中川・田鍋両副隊長、武市幹事長など数名)が、旧鏡村村長で現在高知市議会員の川村貞夫氏の案内で、雪光山の視察・調査を行いました。

【写真】雪光山を調査した「こうち森林救援隊」の皆さん

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[勝手にトラックバック]  <デジ森ドットコム「森ログ」>

a0051612_79289.jpg■高知市になった鏡の山(雪光山)を探検!

 5月5日、旧鏡村村長、現在高知市議会員の「川村さん」に誘われて、こうち森林救援隊、その他の皆さんといってきました! 雪光山登山!・・・[more
雪光山
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【写真】高知市から見る雪光山
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by shizen100s | 2006-05-17 06:51 | 森づくりプロジェクト

歴史・文化で地域おこしを! (漫画・大河ドラマ編)

       <攻めの漫画文化活動の記録:by・SK企画>

【第8回配本】

■ドキュメンタリー『それは新荘川からはじまった・・・』
  副題:追手筋の「日曜市軒先まんがギャラリー」が生れるまで

◆ひろめ市場ふるさとふれあいギャラリ-での開催の実際・・・平和、国際交流
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 平成17年8月15日、ひろめ市場ふれあいギャラリ-で、漫画展「かわうその里から平和のメッセ-ジ」は始まった。どんな反応、評価を来客者が示すか興味もあり、また自らの体験談を多くの人に会場で語りつぎたい衝動に駆られ、市川さんは初日より1週間ずっとギャラリ-に詰めて、絵の説明に当たった。

 結局、1週間で老若男女400人ほどの人がじっと作品を見てくださり、中には市川さんの絵と体験談に涙する若き感性豊かなご婦人もいた。

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 国際的にも数カ国の方々がじっくりと、氏の漫画から戦争の愚かさ、悲惨さを見て取ってくださった。その中でも神風特攻隊「零戦」、「桜花」(母機より切り離されて落下する人間の載った爆弾)、人間魚雷「回天」、衝撃艇「震洋」などは、まがまがしい、そして悲しい兵器として、おりからのイラク国内での数々の自爆行為と関連づけて見る人たちが多かった。

 時系列的に飾られた漫画展は、幼年時代の平和でのどかな川遊び風景から始まり、厳しい訓練風景、悲惨な戦争へと続くが、そのあと終戦後の物資のない、貧しい中にも懸命に時代を生きようとする人々の日常生活、風景へと場面は転じ、平和と戦争の織り成すバランス、対照が効果的に表現されているように思われた。

 市川さんのこの催しは、高知新聞(8月16日)に掲載報道されたが、海外購読者でオーストラリア在住の方の眼にたまたま留まり、要望によりパースの公民館で市川さんが郵送したカラーコピー作品40点が飾られるというおまけがついた。市川さんはこのように国際的にも通じる漫画の力に、自信を次第に深めることが出来たのである。

◆ここで高知新聞の読者の声ひろばに市川さんが投稿した記事を紹介します。

 <平和祈る私の漫画>(メルマガ:四万十通信)


*第9回配本は『隣接日曜市軒先での展示案の急浮上』についてを予定。

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■ドキュメンタリー『それは新荘川からはじまった・・・』
           <片岡正法:元県地域支援企画員>

 ◆第1回配本から、今回まで
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by shizen100s | 2006-05-15 19:45 | 漫画・大河ドラマ編

歴史・文化で地域おこしを! (漫画・大河ドラマ編)

       <攻めの漫画文化活動の記録:by・SK企画>

【第7回配本】

■ドキュメンタリー『それは新荘川からはじまった・・・』
  副題:追手筋の「日曜市軒先まんがギャラリー」が生れるまで

◆終戦記念日特集化「かわうその里から平和のメッセ-ジ」と改名
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 戦争を忌避し平和を希求する市川さんの思いは、同時に、散っていった戦友たちへの鎮魂でもあった。

 厳しい軍事訓練を描く一コマ画として、新兵が向かい合ってお互いの頬を往復ビンタ、茶碗飯・ミソ汁の載った食事用のテ-ブルを数人で持ち上げたまま数時間も立つなどはかわいい方で、実際は歯が折れるほどの鉄拳や精神棒と称するバットで、新兵らを教官、古参兵らが殴りまくるというのが日常茶飯事であった。

 死ぬことを恐れないようにするための洗脳教育は、凄まじいものであったろうとその絵の裏側にあるものが推測される。

 しかし、市川さんの画風、描線、人物表情、色調にはそれを感じさせず、逆に和らげる救いがある。

 そこには自らが死に遅れたという無念さ、散華した戦友達への負い目、そして生き残った者の務めとしての平和への希求を込めているに違いない。

 さて、展示会の名称はご本人と相談して「かわうその里 昔話」を改め、インパクト性を強めるため、「かわうその里から平和のメッセ-ジ」と改名した。

 そのイメ-ジとしては、葉山の新荘川ほとりで生を受け、かわうそと共に魚取りをしながら成長した市川少年が、厳しい太平洋戦争の戦況の中、親兄弟や国を守ろうとして、やむに止まれぬ思いでふるさとを後にし、従軍した経緯を踏んだものである。
 なお、かわうそはその当時、日常風景に溶け込んだ珍しくもない一動物に過ぎなかった。昭和54年を最後に須崎市新荘川で目撃されて以来、絶滅してしまったかもしれない現在と比較して隔世の感がする。
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*第8回配本は『ひろめ市場ふるさとふれあいギャラリ-での開催の実際・・・平和、国際交流』についてを予定。

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■ドキュメンタリー『それは新荘川からはじまった・・・』
           <片岡正法:元県地域支援企画員>

 第1回配本から、今回まで
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by shizen100s | 2006-05-09 04:55 | 漫画・大河ドラマ編

「こうち市民の森・プロジェクト」懇談会

 高知市で、「こうち市民の森・プロジェクト」が動き始めました!

 森づくりプロジェクトは、環境に優しく、且つ、資源的にも優れた森づくりを行い、さらにその森を森林ツーリズムの場としてに活用するほか、資源としての森を「社会インフラ」として見直し、復活させよう、という構想で、行政、民間企業、NPOなど市民団体の3者による『協働』により具体的な活動をすすめていこう、というものです。

 「こうち市民の森・プロジェクト」は、高知市役所の職員及び高知市民が主体となって結成されている森林ボランティア団体「こうち森林救援隊」(高知県登録第17号)が行っている間伐を始めとする森林保全ボランティア実践活動を通して、健全で、植生豊な森づくり実現し、また、資源としての森林・木材を徹底的に利活用することにより地球環境の改善のみならず、都市部と山村の交流を図り、地域経済の活性化に少なからず貢献することを目的としたプロジェクトです。

 5月1日に、岡崎誠也高知市長と「こうち森林救援隊」との「こうち市民の森・プロジェクト」懇談会が開催されました。市役所からは、担当部長をはじめ市の幹部、市議会からは元鏡村長、元土佐山村長のふたりの市議が参加、こうち森林救援隊は所属する市役所職員等関係者及び森林ボランティア団体の会員など20名ほどが参加しました。

 マスコミ等の取材もあり、さながら岡崎市長らをパネリストとする「こうち市民の森・プロジェクト」シンポジウムのような様相になり、活発な意見の交換が行われました。

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「こうち市民の森・プロジェクト」懇談会
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◆はじめに・・・宮川こうち森林救援隊隊長(高知市役所OB)

 高知市有林をはじめ、森林が荒廃している。かって高知市役所を建設したときは市有林を売って、財源を確保した。今、森林に手を入れなければ、水保全などの公益的機能が失われるだけでなく、市民の貴重な財産をも失うことになる。

 この現状に、高知市役所の職員を中心とした一般市民森林保全ボランティアを立ち上げた。市役所、市議会の行政としてのご協力をお願いしたい。

【写真】岡崎市長とこうち森林救援隊隊宮川隊長

設立目的、経緯の説明及び活動実績の報告・・・中川こうち森林救援隊副隊長(こうち市役所)
 
◆森林保全ボランティア活動について・・・田鍋森林救援隊副隊長(高知市役所)

 この活動に参加して、山の状況が理解できた。参加すれば参加するほど、我々の手で何とかしなければ・・・と言う思いが募ってくる。森林保全ボランティア活動は、資金も資機材も、何もないところから始めている。

 森林環境税でチェンソー3台、ヘルメット20個はいただいたが、70名あまりの会員が活動するには、とうてい不足する。NPOから、何台ものチェンソーをはじめ、ヘルメットなど安全器具類を借用し、また、保険代、燃料代、軍手・地下足袋などの最低必要経費の支援を受けて活動を続けている。森林環境税のような画一的、単発的な支援でなく、融通のきく、通年的な支援があれば・・・と考えている。

◆森林ツーリズムなどについて・・・中嶋NPO土佐の森・救援隊事務局長(民間会社)

 行政は、遊び心は持っているが、決して遊びではない「本当の森林整備」が実行できる森林ボランティア団体を戦略的に利活用して欲しい。

 そのひとつは、地域づくり・地域おこしの起爆剤にしていただきたいこと。一般市民が間伐ボランティアに参加すること自体が、グリーンツーリズム。グリーンツーリズムは農業の面では、各地で盛んに行われているが、林業版のグリーンツーリズム、橋本知事の言う森林ツーリズムが必要だ。

 ふたつめは、林業の復活、森林の再生には、これまでのような大量生産、大量消費を前提とした大規模所有者より、自分の山が何処にあるかも分からないような小規模森林所有者に山仕事の面白さを実体験させることが必要。嶺北地方では、そのような方が、見事な山づくりを実践している。森林ボランティア活動から森づくりの面白さを再認識する方が多い。この辺りを、行政的に利用して欲しいと考える。

◆森林ボランティアについて・・・橋詰NPO土佐の森・救援隊代表(高知県庁OB)

 こうち森林救援隊は、高知市役所の職員が、公務ではなく、ボランティアとして立ち上げ、土日の休日に、手弁当で活動を続けているところに意義がある。公務員は土日にボランティア活動をする場合、公務としてか、ボランティアとしてか、という議論をすぐするが、自身も公務員の前に、「一般市民」である、と言うことを考えれば、そのような議論はナンセンスである。

 森林ボランティアは安全第一で、できることをできるだけ、できる範囲で、あくまでも個人の立場で行っているが、個人の装備品ということで、森林環境税などの支援対象からはずれている身の安全を守る防災服などへの支援が、一番必要とされる。どのような形であれ、必要な所へのきめ細やかな支援を望むところである。

 その点からも、高知市と森林ボランティア団体が締結している「森林整備協定」は全国的に見ても例がなく特筆すべきものであり、このような協定がどしどし締結されることを希望する。また、他の市町村に波及することを期待する。

◆木材資源の活用について・・・門田元土佐山村長(高知市会議員)

 ボランティア活動で木材資源を活用することを考えたら・・・。たとえば、日曜市に丸太の椅子などをどんどん出したら如何?倉庫については、土佐山地区にも鏡地区にも民家等をあたれば、いくらでもあるので、利用できるのでは。お世話はする。
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【写真】右から中川・田鍋・中嶋・橋詰・門田の発言者

◆特区などの考慮を・・・川村元鏡村長(高知市会議員)

 鏡、土佐山の住民は、昔から日曜市など高知市街地に出て行き、「土佐の文化」を作ってきた。「市民の森構想」では、逆に市街地の人が、山に入ってきて「土佐の森林文化」を作っていただきたい。

 森林・山村地域でボランティア活動をするには、たとえば人員の輸送問題をとってみても、四輪駆動の軽四の荷台でボランティアを運ぶことができるような「ボランティア特区」が必要だ。行政が配慮すべきことと考える。

◆行政・民間企業・NPO等との協働関係について・・・武市こうち森林救援隊幹事長(高知市役所)

 それぞれが、何ができ、何をするべきかを考えて欲しい。財政的支援はともかく、まず、市有林を森林ボランティア活動の場、フィールドとして、それから、資機材を保管する倉庫などを提供して欲しい。

◆市長さんもボランティア活動への参加を・・・中川NPO土佐の森・救援隊副理事長(主婦)

 ボランティア活動には男女の別なく、職業も様々、年齢も色々な方が参加している。市長さんも、ぜひ森林ボランティア活動に参加して欲しい。こうち森林救援隊名誉会長は如何?

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【写真】岡崎市長と市役所幹部

◆私も、小規模森林所有者・・・岡崎誠也高知市長

 鏡村、土佐山村と合併し、鏡川流域の森林地帯がすべて高知市となった。高知市民の水瓶であるこの森林地帯は30万市民の生命線であり、この広大な緑の森林を守ることが高知市政の大きな課題。森林マップもできているので、「市民の森構想」を、森林ボランティア団体とも協働して、すすめて行きたいと考えている。

 高知市の森林地帯は、奥山が人工林で、手前が広葉樹林、里山となっている。ここ10年間で、どちらの山も整備してゆくつもりだ。18年度は、間伐等関係事業で7千万の予算を計上した。傾斜が急な所などは森林組合のプロに任せて、平坦な作業がしやすいところをボランティアの皆さんにしていただいたらと考えている。

 がに越え地区のグリーンツーリズム活動は承知している。地元から、ピザを食べに来ませんか、と言われているので食べに行きたいと思っている。多くの人が、都市部と山村部で交流することは良いことだ。

 財政的な支援、資機材倉庫などについては、地元の議員さんとも協議して、なやしをもって対応してゆきたい、と考えている。

 郷里には小さいながら山林があるので、これからは手を入れていきたいと思う。間伐ボランティアには参加したいので、名誉会長ではなくて、ただの会員で結構ですので、こうち森林救援隊に加えていただきたい。(ここで大きな、拍手!)

◆総括(中川睦雄こうち森林救援隊副隊長)

 行政とボランティア団体、そして民間企業との『協働』を目指しての「こうち市民の森・プロジェクト」懇談会を企画したところ、岡崎市長始め高知市の執行部が多忙なスケジュールを調整のうえ、懇談会に出席していただいたことに、心から感謝致します。

 岡崎市長の「森に対する熱い想い」は、かねてより、マスコミ等で見聞きさせていただいていましたが、今回の懇談会での、誠意あるお言葉と深いご理解あるご意見に、我々「こうち森林救援隊」のメンバーは、大いなる勇気と希望をいただくことができました。

 これからの社会生活、社会活動のためには避けて通れない「行政とボランティアの協働」関係のための礎となり、また、合併後の高知市の大きな課題である森林保全のためにも、大きな一歩が踏み出せたものと確信しています。今後は、さらに民間企業との連携を図っていくことも課題と言えます。

 岡崎市長の「一隊員としてこうち森林救援隊に加えていただきたい」とのお言葉は大変有難く嬉しいことで、新しい森林ボランティア仲間として、快く迎え入れたいと思います。

 山は新緑の季節を迎え、自然の中に身を置くには最高の季節となっています。是非一緒に心地よい汗を流しましょう。本日は本当に有難うございました。

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【こうして、岡崎高知市長が、こうち森林救援隊の第75番目の隊員となり、森林ボランティア活動への参加宣言で、懇談会は終了しました。こうち森林救援隊では、高知市民はもとより、県内外を問わず、森林ボランティア活動に参加していただける人を募集しています。申し込み・問い合わせは、こうち森林救援隊事務局(中川:090-2895-9083)まで。】

こうち森林救援隊(ブログ:土佐の森・救援隊)
 
<参考>

未来の森づくりプロジェクト(四万十通信)

森林ツーリズム(橋本高知県知事)
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by shizen100s | 2006-05-05 21:11 | 森林ボランティア