天然林の伐採はやめよう!

[請願]

a0051612_7425123.jpg 林野庁は「保全に配慮しながら木材を売るため」と、全国の国有林内でヒバなどの天然木を伐採しています。このことに、天然林は壊滅寸前、今、保護しなくては・・・と「日本の天然林を救う全国連絡会議」を立ち上げた人がいます。代表世話人をしている、京都大学名誉教授の河野昭一氏が、その人です。

 河野氏は、北海道室蘭の山村に育ち、北海道大大学院時代、論文で知ったカナダ・モントリオール大の教授に研究室に誘われ、米国で植物生態学を研究し、欧州の森林も歩いています。

 国際自然保護連合委員として、理論的な自然保護活動に40年間も関わっています。その中で知ったのは、6千万年の時を経た固有種が生きる、「日本の天然林のすばらしさ」だった、と話しています。

 森は土砂崩れや洪水を防ぎ、乱伐のしっぺ返しは人間に来る、と警鐘を鳴らし、『希少な動植物を育む森を失えば、二度と戻らない。それを忘れないでほしい』と、日本の天然林を救う運動に取り組んでいます。

【写真】河野昭一氏(京都御苑、タシロランの保護区にて/写真:大西成明)

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[宣言]

■四万十の森・宣言

 高知県中村(現幡多)林業事務所は、平成14年1月に『四万十の森・宣言』を行ないました。これは、四万十川流域の森林においては、自然林(当然、すべての天然林を含みます。)の伐採は、いっさい行わない、という宣言です。

 自然林の伐採に関しては、許認可も、何の権限も持たない地方の一行政機関の宣言ですので、拘束力も、強制力もありません。しかし、四万十川流域の森林は、自然林を一切、伐採しないことが未来永劫望まれるということを「宣言」したことに意義があったものと思われます。(高知県は、四万十川条例を策定しましたが、残念ながら、この「四万十の森・宣言」の趣旨は、全く反映されていません。)

 今、国有林の天然林の伐採について、請願等が起こっていますが、京都議定書に見られるように地球環境保全のためにも、日本国政府は「四万十の森・宣言」と同様な『国有林の森・宣言』を行なって欲しいものです。

四万十の森・宣言
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【写真】黒尊山国有林(提供:四万十川森林環境保全ふれあいセンター)

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[情報]

 松崎武彦氏より

■国有天然林は環境省に移管を・・・

 林野庁は独立行政法人化を前に、国有林(国民の共有財産)の”虎の子”である天然林、高齢級人工林(多くは藩政時代に植林)の伐採に走り、事業量を確保することで、組織(要員)の温存を図ろうとしています。日本の三大美林と呼ばれる青森のヒバ、秋田のスギ、木曽のヒノキ天然林は伐採の憂き目にあっています。魚梁瀬のスギも同様です。

 2002年現在、国内に残された天然林は461万haで、森林面積の11%にまで減少しています。林野庁はこれをさらに減らそうとしています。

 ことここに至ってはもう、林野庁に天然林をまかせることはできないので、国有天然林はすべて環境省に移管して保護、保全、管理にあたらせよう、という趣旨の請願についての情報を友人からもらいました。

 私は、この請願に賛成します。(松崎武彦)

国有林内の天然林を環境省に移管して、保全する改革に関する請願書
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【写真】千本山保護林(高知県馬路村魚梁瀬国有林)
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by shizen100s | 2007-02-22 07:45 | ネットワーク
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