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■第15回四万十川短歌全国大会
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 10月21日、四万十市中村で開催されました。今年の大会には、全国の198人から、494首が寄せられ、大会賞には小谷貞広氏の『綱さげて腰までつかり川中に鮎解禁の夜の明けを待つ』が選ばれました。

これまでの大会は、募集する短歌は「自由詠」でしたが、今年から、歌会始と同じように「詠題」をつけたそうで、今年のお題は「川」とのこと。

 川といっても「四万十川」に限ることはないそうで、全国各地の川を詠んだ秀歌が寄せられました。

 四万十通信では、現在「四万十川百人一首」を募集しており、これにも全国から沢山の応募があっていますが、その中で小谷貞広氏のように、今大会で入選した方が多数散見されます。また、「応募作品集」を見ますと、現在「四万十川百人一首」に掲載させていただいている方も、多数、新たな四万十川の秀歌を寄せられています。

 これらの四万十川の秀歌を、「四万十川百人一首」に添えて、追加掲載させていただきたいと考えています。

 四万十川百人一首を投稿していただいた方で、今大会の入選者及び応募者は以下のとおりです。

四万十川百人一首

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[第15回四万十川短歌全国大会](敬称略)

【入選者】

小谷貞広(四万十市) 
  綱さげて腰までつかり川中に鮎解禁の夜の明けを待つ

安部 精(神奈川県)
  一瞬の投網の音を飲み込みて濁りも見せぬ四万十の川

永橋三八夫(土佐清水市)
  百号の画布に四万十の朝ぼらけとも綱を解く合羽が二つ

藤井幹雄(島根県)
  菜の花のつづく川辺をお遍路は白蝶のごとく遠きに消ゆる

浦田千鶴(宿毛市)
  四万十の河口はとろりと無風帯背びれ突っ立て鰡遡上する

多賀一造(四万十市)
  つぎつぎに火を点じゆく蜀二千浮び出でたる佐田沈下橋

神林敏夫(新潟県)
  水源の水すくひ飲み四万十の少年探検隊は歓声をあぐ

小橋延夫(高知市)
  機嫌よき今朝の四万十川ふところに親子と犬を泳がせて澄む

尾崎 清(四万十市)
  落鮎を燻製にする芳わしき香が路地に充つ漁解禁日

【応募者】

花岡 環(四万十市)
  四万十川の辺に生れて八十年回想の時列車のひびき

北村道子(青森県)
  一滴の雫が集まり束となり一九六キロゆるゆる流るる

村山安義(福岡県)
  大書した『土用うなぎ』杖の身に四万十川のいのちいただく

後藤彦次(兵庫県)
  四万十は暴れ川らし今もなほ三十以上の沈下橋あり

山崎さが(福岡県)
  ものなべて膨らみ見ゆる四万十の緑りひたたりけぶり立ち見ゆ

浜口秋雄(福岡県)
  鈴生りの鮎の投網を肩に掛け四万十蟹の老顔はほころぶ

宮本 操(四万十市)
  この流れの行方に思い馳せながら浄化に生きて我も喜寿なり

木戸三亀子(四万十市)
  河口折りしも満潮となり川波立ちて青洋々と大河四万十川

加納 薫(四万十市)
  水深は20メートルとふ碧き渕水底にひそむか赤目の大魚

春川喜多子(新潟県)
  天路歴程目指し歩みて五十年連れ立つ友も共に老いたり

下田佳子(土佐清水市)
  徐徐に霧晴れゆく川に人あふれアユ解禁の一瞬を待つ

前川竜女(南国市)
  雲の湧く四万十川に白鷺は時の流るる刹那を渡る
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by shizen100s | 2006-11-07 19:39 | 地域おこし
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